vol.1

松本知彦

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ブログイラスト展 - Tomohiko Matsumoto Blog Exhibition

自分とアートの最適な距離を常に探しているんです。

2013.05.21

  • Photo by Masamichi Kageta
  • Kazuyoshi Takahashi
  • Text by Kozue Furutani

芸術に接近する周期

生まれてから僕はずっと美術との距離の取り方を模索してきたように思います。
常に心の中には葛藤があって、それは主に父親と自分との関係でもあって、僕が絵を描くようになったのも、美大に進んだのも、やっぱり父親の影響があると思うんです。芸術は自分の中になくてはならないものと思う反面、父親を見ていてそれだけをやってはいけないという、内面の葛藤が常にありました。一番大切なものを否定するという自己矛盾ですね。父親は優しい人で僕にホントにたくさんの愛情を注いでくれたと同時に、絵がもたらす無限の素晴らしさや可能性を教えてくれました。
小学校の時に絵で表彰を受けて両親に褒められた時も、大学受験の時も、小さな成功を重ねることで、自分に自信を与えてくれたのは、いつも美術でした。だから自分にとって美術は切っても切れないものだと思っています。でも生活、生きていくっていうことはそれだけではダメだということも、父親は自分の口からは決して言いませんでしたが、僕に教えてくれたように思っています。
しかし結局今はモノ作りをする職業を自分で選んでしまった。
自己矛盾を抱えながらやっていくしかないんですが、父親ができなかったことを僕のやり方でやらなければいけない、というような使命感を持ってますね。今回、こうして絵を展示する機会ができて、もしかすると今後また芸術に接近する周期なのかもしれないなあ、と思ったりしています。

松本知彦

松本知彦 / Tomohiko Matsumoto

武蔵野美術大学卒業後、大手印刷会社へ入社、その後株式会社dig設立。多くの企業のブランドコンサルティングを手掛ける。
作家活動としては主に、週刊サンデー毎日「サラリーマン好奇心学」挿絵(1990-1994)、フジテレビ「SMAP×SMAP」番組セット制作(1997)、シャ乱Q CDカヴァー(1999))、東洋経済新報社Think!表紙イラスト(2005)、高見ブライダル ブランドカタログ(2010)、レナウン「ダーバン」Webマガジン(2015)などがある。
2008年に父親の作品集「松本正彦 駒画作品集」を自ら企画編集、小学館より出版。

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